平成24年度春期応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集



● お知らせ ●

情報処理技術者試験のひとつ応用情報技術者を受験する人のための問題集「平成24年度春期応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集」が技術評論社より出版されます。



このシリーズがはじめて登場したのが2001年のこと。試験のたびに改訂されながら、かれこれ10年間続いている定番の過去問題集です。立ち上げ当初から参画していますので、感慨深いです。
継続は力なりという言葉がありますが、続いている=それだけ読者から広く支持されているということです。客観的に見て、この問題集はとてもオーソドックスな作りです。奇をてらったタイプの参考書や問題集は解説にムラが生まれやすく(詳しく解説されている部分とそうではない部分との差が激しく)、好ましいと思えません。自分が関わっているからという理由ももちろんありますが、僕はこの本をお奨めします。

皆さんはどうして資格を取りたいと思うのでしょうか?
僕が資格をたくさん取るようになったきっかけは、「資格を取れ」という業務命令があったからです。はじめは嫌でした。ただ、僕は中途半端が嫌いな性格なので、どうせ資格の勉強に励まなければいけないのなら、徹底的にやってやろうと思ったわけです。その結果が現在に繋がっています。
最近はちょっと違います。
僕は今、46歳ですが、能力の衰えを感じています。例えば、視力。いわゆる老眼のため、昔は見えていたものが今、見えない……。視力に限らず、全般にわたり自分の能力は凄いスピードで衰えているんじゃないのかという過剰な恐怖に常に襲われています。
「それは違う。あなたの能力はまったく衰えていないんだ」と誰かに言ってもらいたいのが本音です。しかし、誰も言ってくれませんし、仮に言ってもらえたとしても僕はその慰めを素直に信じないでしょう。だから去年合格したデータベーススペシャリストや今年合格した情報セキュリティスペシャリストのような難関国家資格を果敢に狙います。これらの資格を取ることでしか、不安を払拭できなくなっているのです。少なくとも今の僕は、強さと弱さとが表裏一体になっています。どんなに結果が伴わなくても、自分の能力を信じて疑わなかった若い頃がときどき羨ましくなります。