すばらしい失敗


書籍「すばらしい失敗」を頂戴しました。ありがとうございました。楽しく拝読しました。同じくパズル作家である妻と回し読みします。
本書はパズル制作集団ニコリと、創業社長の鍛治氏についてまとめられた本です。おそらく……というか間違いなくパズルマニアを読者と想定して作られた書籍です。
あいにく僕は最近まったくパズルと関わりを持っていません。2年ほど前にパズルからすっかり離れてしまいました。1997年から24年間もパズル作家として伴走してきたにもかかわらず。周りからも「どうしたの?」と驚かれています。
いったいどうしたのか……?
パズルが嫌いになったわけではありません。というか、僕はもともとパズルに対して物凄い情熱を傾けていたわけでもありません。
パズルと距離を置くようになったのには、主に2つの理由があります。
ひとつが、パズルに限界を感じるようになったこと。「パズルと関わっていればいつかなにかいいことがあるに違いない」との思いで、ずっと続けてきました。実際パズルと関わってきてよかったことが色々ありました。しかしここからさきにはもうなにもないかなと感じるようになりました。いわゆる閉塞感です。
もうひとつが、他に専念したいことができてしまったこと。国家資格のコレクションです。とにかく今は国家資格の勉強に専念したいのです。なにしろ自分を本気で追い込まないと結果を得られない世界なので、他の多大なエネルギーを消費する趣味を遠ざけたいというのが理由です。
いつかまたパズルに回帰することはあるのか?
あるかもしれません。ないかもしれません。それがベターな選択だと判断すれば、いつだってそっちにシフトします。