雑記



有意義な夏休みを求めて。午前は新宿で「あること」を、午後は人生ではじめて歌舞伎を鑑賞しました。
昨日「なにかいいこと」を探していて、歌舞伎というキーワードと出会いました。50年以上も日本で生活していますが、そう言えば歌舞伎って見たことないなと。調べてみると思ったより敷居が高くないこともわかり、家人を誘って早速突撃してきました。
東銀座にある歌舞伎座へ。東銀座は歌舞伎のための町みたいな装いでした。現在、八月納涼歌舞伎と称し、3週間ほど連日公演が開催されています。
鑑賞するには予約が必要であり、当然、1ヶ月くらい前に満席になってしまいます。ところが当日のみ販売の幕見席というものがあり、これを狙うことにしました。ネットの情報によれば受付の30分前には並んだほうがいいとのこと。
実際には……受付の2時間前から並びました。しかも並ぶのがもう少し遅れていたら立ち見になっていたところです。結果論になりますが、好判断でした。
僕が選んだのは「修善寺物語」という作品で、お面作りの職人の悲哀を描いたものでした。市川猿之助中村勘九郎が出演しています。
はじめての歌舞伎の感想は……予想していたものとかなり違いました。もっと味気なく単調な芝居と勝手に想像していました。ところが、大道具にとても凝っていて、一般人でも劇の内容をちゃんと理解でき楽しめるよう作られています。
歌舞伎をたとえて言うなら「時代劇を誇張して振る舞う演劇」または「シリアス調の8時だよ全員集合」です。決してけなしているわけではなく、誉め言葉のつもりです。たまにはこういう古典芸能に触れるのもいいなと再認識しました。
ちなみに入場料は1,400円でした。幕見席でよければ意外に安く見られるのです。
東京に住んでいながらまだ歌舞伎に触れたことがないのであれば、ぜひ一度お試しあれ。