どうすれば日本人の給料は上がるのか

日本人の給料がまったく上がらない、とネットニュースでよく見かけます。
では、どうすれば日本人の給料は上がるのか?
単純に、需要が供給を上回ればいいのです。企業同士で労働者を奪い合う構図になれば、自ずと給料を上げざるを得ません。今のイギリスがそうです。トラックの運転手だと、優に年収1千万円を超えるようです。EU脱退に伴い、労働の担い手であった移民が去ってしまったため、と言われています。
日本は供給、すなわち労働者がダブついているため、給料が上がりません。
でも少子化なのに、労働者がダブついているって、どういうこと? もっともな疑問です。
原因は海外実習生とボランティアだと僕は見立てています。前者は社会問題としてよく取り上げられるので、ここでは割愛します。
例えば、東京オリンピックのボランティア。彼らが存在しなければ、オリンピックを開催するために、募集企業、国は時給を大幅に上げなければいけません。オリンピック関連の仕事で働きたいと希望する労働者にとってはまさに朗報です。ボランティアの存在が彼らの幸せを奪っているのです。
これはオリンピックに限りません。災害復興のためにボランティアが善人気取りで被災地へ出かけますが、彼らが愚かな(あえて「愚かな」という表現を使います)行動を取ることで、本来そこで稼ぎたかった地元の土建屋やその従業員の幸せを奪っているのです。スーパーボランティアなどと称賛するべきではありません。
近視眼的な視点ではなくトータルで見れば、ボランティアは非難されるべき偽善者だと僕は疑っています。労働基準法などで「労働に類する行動」に対して最低限の賃金を支払うように規定するべきです。それが結果的に国民全体に幸せをもたらします。
今、ボケ防止目的で「年金があるから、お金はいらない」とせっせとボランティアに励む高齢者が多く、彼らが「ただ働きの文化」を担う諸悪の根源と考えられます。ただ働きの文化って、もはや彼らに限りませんが。