航空特殊無線技士の試験合格報告です。
<受験の経緯>
昨年の4月に勤務先にて資格部が発足し、参加したのが発端。折角の機会なので、国家資格コレクターとして活動しています。
僕自身は以下のページの記載のとおり、国家資格の取得(あくまで「合格」ではなく「取得」)にターゲットを定めて活動しています。
趣味として取得可能な国家資格一覧 - 矢野龍王のブログコロシアム
国家資格の中でも、なぜ航空特殊無線技士を? ですが、これにはいくつかの理由があります。
(1)甲種消防設備士の受験資格を獲得するため。もっとも消防設備士を取得する予定はありません。ただいつ心変わりしてもいいように。
(2)無線従事者の資格には以前から関心があったため。なんとなくかっこいい雰囲気があって。
(3)航空特殊無線技士は年に3回ほど試験があるものの、このうち土日に受験できるのは2月期のみで、受験のタイミングとしてちょうどよかったため。
(4)電気通信術に興味が湧いたため。他ではなかなかできない体験なので。
<試験概要>
無線従事者の1区分。
試験科目は「無線工学」「法規」「電気通信術」の3科目。「無線工学」と「法規」は4択のマークシート方式です。
なんと言っても注目は「電気通信術」。フォネティックコードの暗記が要求されます。といっても、26種類の英単語を暗記する程度なので、たかが知れています。
<試験対策>
無線従事者の受験は今回はじめて。ゼロからの学習スタートです。
「無線工学」と「法規」については試験の1ヶ月半前に問題集を購入して勉強を始めました。
購入したのは、誠文堂新光社「特殊無線技士問題・解答集2023年版」。
本書(最新刊)が出版されたその日に購入しました。
この本に収録されている問題を丸暗記すれば合格できるという噂なので、参考書なしで取り組みました。本書には186問の練習問題が収録されていますが、最短で1週間あれば、この2科目については合格ラインに届くと思われます。
「電気通信術」については、まずAからZまで空でスラスラ言えるように暗記します。僕は試験の4ヶ月くらい前から準備を始め、空でスラスラ言えるようになるまで1ヶ月ほどかかりました。これができたら次にアルファベットの文字列をランダムに生成するウェブアプリを探し、これを使って本番さながらの発声訓練を行いました。50文字を1分以内に発声できるよう練習しました。
送話と受話とでは送話のほうが難しいので、送話ができれば自ずと受話もできます。
送話については、お作法(始めます+本文+終わり)があるので、インターネットで調べましょう。
<試験当日>
試験会場は勝どきにある日本無線協会試験センター。13時開始。試験会場の周辺にはなにもなく、勝どきの駅前の牛丼屋で昼飯を食べて正解でした。
若者から年寄りまで受験者の年齢層はばらばら。男性のほうが圧倒的に多いものの、女性もそれなりにいました。
試験会場の座席は決まっていません。早い者勝ちです。老齢で視力や聴力に自信がなく、僕は前のほうの座席を選びました。
電気通信術の受話、法規と無線工学、電気通信術の送話の順に試験が行われます。
他の資格試験と違い、遅刻したら、試験会場に入れません。試験中に遅刻者にうろうろされると気が散るので、他の試験もこのような措置をしてもらいたいです。
〇電気通信術の受話
試験室にCDの音声が流れますが、日本人に聞き取りやすい英語の発音でした。いわゆるネイティブの発音ではありません。1文字聞き取れなかったのがあったので、自分の体感では99点。
〇法規と無線工学
2教科合わせて試験時間は1時間ですが、20分あれば見直しまで終わってしまいます。僕が使用した問題集からまるっと出題された気がします。
〇電気通信術の送話
ひとつの部屋に4人が呼ばれ、それぞれフォネティックコードを読み上げます。そのため試験中に他の受験者の声が耳に入ってしまい、まったく試験に集中できません。それでもなんとかなりました(試験官が採点用紙に「100」と書くのが見えました)が。
<試験結果>
本日発表があり、合格と記載されていました。得点など詳細の情報は不明です。
<今後の目標>
これから検討。無線従事者を狙うにしても、僕はとにかく英語が嫌いなので、陸上かアマの2択でしょうね。
<保有国家資格>
保有国家資格は以下のとおりになりました。
Noの欄に「◇」と入れているのは、試験に合格のみの資格(保有とみなされない資格)。
Noの欄に「・」と入れているのは、他に取得している資格の完全下位互換資格。
No | 取得年 | 資格名 | 難易度 |
---|---|---|---|
01 | 1987年 | 普通自動車第一種運転 | D |
02 | 1987年 | 中型自動二輪車運転 | D |
・ | 1988年 | 第二種情報処理技術者 | B |
03 | 1992年 | 第一種情報処理技術者 | A |
04 | 2000年 | ネットワークスペシャリスト | A |
05 | 2000年 | プロジェクトマネージャ | 特A |
06 | 2000年 | 甲種火薬類取扱保安責任者 | B |
07 | 2000年 | 一般旅行業務取扱主任者 | B |
08 | 2001年 | システム監査技術者 | 特A |
09 | 2002年 | テクニカルエンジニア(システム管理) | 特A |
・ | 2003年 | デジタル第1種工事担任者 | B |
10 | 2003年 | アナログデジタル総合種工事担任者 | B |
◇ | 2004年 | 技術士補(経営工学部門) | B |
11 | 2004年 | 情報セキュリティアドミニストレータ | B |
12 | 2010年 | データベーススペシャリスト | A |
13 | 2011年 | 情報セキュリティスペシャリスト | A |
◇・ | 2016年 | DD第1種工事担任者 | B |
14 | 2016年 | AIDD総合種工事担任者 | B |
15 | 2022年 | 情報セキュリティマネジメント | C |
16 | 2022年 | 乙種第4類危険物取扱者 | C |
17 | 2023年 | 乙種第1類危険物取扱者 | C |
◇ | 2023年 | 乙種第3類危険物取扱者 | C |
◇ | 2023年 | 乙種第5類危険物取扱者 | C |
◇ | 2023年 | 航空特殊無線技士 | C |