甲種危険物取扱者の試験合格報告です。
<受験の経緯>
昨年の4月に勤務先にて資格部が発足し、これに参加したのが発端。僕自身は国家資格コレクターとして活動を始めました。
国家資格は色々あれど、なぜ甲種危険物取扱者を?
昔は取得不可能だったが、今は取得可能になったからです。
乙種危険物取扱者4種類を集めれば甲種危険物取扱者の受験資格を得られるようになったのが、2008年のこと。かつて壁に阻まれていた資格を取れるようになったことは感慨深く、今だからこそチャレンジする意義があると思いました。
手始めに乙種第4類危険物取扱者の勉強をスタートさせたのが、昨年の8月。第4類、第1類、第3類、第5類と次々に乙種危険物取扱者を取得し、ようやく甲種の挑戦権を獲得。今回の受験に至りました。
<試験概要>
試験科目は3科目。「危険物に関する法令」「基礎的な物理学及び基礎的な化学」「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」。5肢択一方式です。合格ラインはいずれの科目でも60点。
さすがにどの科目も乙種危険物取扱者の試験よりも難しいです。例えば、甲種危険物取扱者では化合物(例:炭酸水素ナトリウム)の分子式を知らないと解けない問題が出題されます。
<試験対策>
以下の教材を使用しました。
1.公論出版「乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験令和4年版科目免除者用」
甲種の勉強に取りかかる前に、第2類と第6類について多少なりとも知識を身に着けておきたかったため。乙種第1類、第3類、第5類の際に使用した教材をそのまま使用しました。
2.公論出版「甲種危険物取扱者試験令和5年版」
主にこの教材で勉強しました。過去問題732問が上手く順序立てて掲載されています。約3ヶ月かけて、本書を5、6回ほど繰り返し読みました。なかなかよい教材だと思います。
3.公式サイトなどに掲載されている過去問題
試験の10日ほど前に取り組み、8~9割程度の理解度であることを確認しました。
また甲種危険物取扱者の場合、模擬試験みたいなウェブサイトがあるので、最終確認用としてそれも活用しました。
教材ではありませんが、この試験のために買った電子メモパッドがなかなか役に立ちました。計算問題を解く際に使い勝手がよいです。
<試験当日>
今回はじめて埼玉県で受験しました。僕は東京在住ですが、東京都の試験日程が僕の学習計画に合わなかったため、埼玉県を選択しました。
なお、僕の自宅から埼玉県まで気軽にいける距離なので構いませんが、首尾よく合格できていた場合、免状交付に必要な収入証紙を入手するために改めて埼玉県までいかなければいけません(東京都の場合、収入証紙ではなく、試験会場で配付される振込用紙だった)。自宅から遠い自治体で受験すると、なにかと厄介なのでご注意を。
試験会場は埼玉大学でした。最寄りの駅からバスという不便なキャンパスでした。
試験を受けてみた感想ですが、予想していたよりも全然難しかったです。
理由はふたつ。
(1)乙種の試験では、過去問題とまったく同じ問題が頻繁に出題されます。ところが甲種の試験では、過去問題がそれほどそのままの形で出題されません。捻った問題が登場します。
(2)「A、B、C、D、Eの記述のうち、正しいものはいくつあるか」という形式の問いがとにかく多かったです。乙種の試験ではほとんど見かけませんでした。この形式の問いの場合、ざっくりとしか暗記できていないと、ムダに失点を重ねます。公式サイトの過去問題では普通の5択問題を中心にサンプルとして紹介されているため、このレベルを想定して試験に臨むと殺られます。ただ甲種の試験すべてがそうなのか、それとも埼玉県の試験がそうなのかまではわかりません。
<試験結果>
受験から約3週間後の今日、ウェブサイトにて合格発表があり、合格者受験番号一覧に僕の受験番号がありました。合格できている自信はありましたが、それでも嬉しいものです。
これで危険物取扱者との11ヶ月に及ぶ戦いもほぼおしまいです。あとは免状の申請のみ。
*2023.06.21追伸*
試験の結果が届きました。
僕の得点は、
危険物に関する法令 :93点
基礎的な物理学及び基礎的な化学 :80点
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:85点
とのこと。高得点でした。
<保有国家資格>
保有国家資格は以下のとおりになりました。
Noの欄に「◇」と入れているのは、試験に合格のみの資格(保有とみなされない資格)。
Noの欄に「・」と入れているのは、他に取得している資格の完全下位互換資格。
No | 取得年 | 資格名 | 難易度 |
---|---|---|---|
01 | 1987年 | 普通自動車第一種運転 | D |
02 | 1987年 | 中型自動二輪車運転 | D |
・ | 1988年 | 第二種情報処理技術者 | B |
03 | 1992年 | 第一種情報処理技術者 | A |
04 | 2000年 | ネットワークスペシャリスト | A |
05 | 2000年 | プロジェクトマネージャ | 特A |
06 | 2000年 | 甲種火薬類取扱保安責任者 | B |
07 | 2000年 | 一般旅行業務取扱主任者 | B |
08 | 2001年 | システム監査技術者 | 特A |
09 | 2002年 | テクニカルエンジニア(システム管理) | 特A |
・ | 2003年 | デジタル第1種工事担任者 | B |
10 | 2003年 | アナログデジタル総合種工事担任者 | B |
◇ | 2004年 | 技術士補(経営工学部門) | B |
11 | 2004年 | 情報セキュリティアドミニストレータ | B |
12 | 2010年 | データベーススペシャリスト | A |
13 | 2011年 | 情報セキュリティスペシャリスト | A |
◇・ | 2016年 | DD第1種工事担任者 | B |
14 | 2016年 | AIDD総合種工事担任者 | B |
15 | 2022年 | 情報セキュリティマネジメント | C |
・ | 2022年 | 乙種第4類危険物取扱者 | C |
・ | 2023年 | 乙種第1類危険物取扱者 | C |
・ | 2023年 | 乙種第3類危険物取扱者 | C |
・ | 2023年 | 乙種第5類危険物取扱者 | C |
16 | 2023年 | 航空特殊無線技士 | C |
17 | 2023年 | 第一級陸上特殊無線技士 | B |
18 | 2023年 | ITパスポート | C |
◇ | 2023年 | 甲種危険物取扱者 | B |